シーカヤックの津波対策

1. はじめに 6. 役立つ知識 11. 更新履歴
2. 課題と目的 7. ダウンロード
3. 地震,津波を知る 8. リンク集
4. シーカヤックの津波避難行動 9. 掲示板
5. 把握しておくべき情報 10. 最後に トップページ

2. 課題と目的
2.1 課題
2.2 目的

2. 課題と目的

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2.1 課題

シーカヤックは一般的な船舶に比べて船速が低く,波,風,流れに弱く,航続距離や時間も短い等,津波に対して脆弱です。

また私たちは,2011年東北地方太平洋沖地震が引き起こした大津波の途方もない破壊力と甚大な被害を目の当たりにしました。 さらに,日本近海では津波を伴う地震の発生が数多く予測されており,なかでも四国南岸から駿河湾まで伸びる南海トラフによる地震は,マグニチュード8〜9クラスと大規模かつ今後30年での発生確率が70%と予測されています。

出典:「主な海溝型地震の評価結果」 (政府 地震調査研究推進本部) (http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02L.htm#kaiko)

しかしながら,シーカヤックの津波への対処に関する情報はあまりありません。メーカー,団体,ショップ等にもあまり動きは無いように見えます。これにはある程度公的な立場から発信するとなると,直ちに高台へ避難して下さい,としか言えないということもあるかと思います。一方で我々にも安全は自己責任という認識,嫌なことは考えたくないという意識,もしかしたら無関心もあるのかもしれませんし,現実問題として津波に対して出来ることはごく限られていてどうしようもないという認識もあるのかもしれません。確かに圧倒的な自然の威力を前に私たちに出来ることは少ないのかもしれませんが,それでも現状のままで良いとも思えません。知識を深め,対策を議論することにより,少しでも犠牲者を少なくする努力が必要だと強く感じています。

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2.2 目的

このウェブサイトの目的は,下記3点です。

  1. シーカヤックの津波対策の必要性について改めて警鐘を鳴らし,切迫した危機であるという意識を喚起すること。
  2. シーカヤックの視点から地震や津波に関する情報及び知識を収集し,共有すること。
  3. シーカヤックの津波対策について検討し,対策案を提示すること。またそれを議論のきっかけとし,さらなる対策につなげること。

日常生活における津波対策は,地震が起きたらとにかく急いで高台へ避難,難しければ高いビルへ避難する,と割合シンプルです。しかし,海上の,それもシーカヤックの津波対策となると非常に難しく,一概に『こうすれば助かる。こう行動すれば安全だ。』ということは,なかなか言えません。

本ウェブサイトの内容等を踏まえて,普段どのような備えをし,災害時にどう行動するのかをそれぞれに考え議論して頂きたいと願っています。そのことを通じて,自分を含め一人でも多くの方が無事に家族の元に帰れることを願い,このウェブサイトを記します。

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